マイクロスイッチの種類と選定の提案

溶接端子は、電気はんだごてとはんだを用いて電線を端子の金属ピンに溶接することで、安定した接続を確保します。この接続方法は、非常に強固で頑丈、低抵抗、安定した電気接続、強力な耐衝撃性、そして小型化を実現しています。プリント基板への実装、高い信頼性と耐振動性が求められる用途、大規模な自動化生産を行う製品、そして設置スペースが限られた設備などに適しています。溶接端子にはこれらの利点がある一方で、いくつかの欠点もあります。取り付けと取り外しが複雑で時間がかかり、柔軟性が低いという欠点があります。溶接時の高温により、スイッチ内部のプラスチック部品や接点バネが損傷する可能性があります。

プラグイン端子は使い方が簡単です。まず、平型またはフォーク型のプラグを電線に押し込み、次にプラグをスイッチの対応するプラグインソケットに直接差し込みます。接触はバネ力によって維持されます。溶接が不要なため、「ワンプラグワンプル」で取り付け・取り外しが可能で、メンテナンスや交換にかかる時間を大幅に節約できます。洗濯機や電子レンジなどの家電製品によく使用されています。ただし、専用のプラグイン端子と、圧着ペンチで製作したワイヤーハーネスが必要です。プラグの品質が悪かったり、正しく押し込まれていなかったりすると、時間の経過とともに緩んでしまう可能性があります。振動の非常に強い場所では、溶接端子やネジ端子に比べて信頼性が劣ります。

ネジ端子は、電線端の絶縁体を剥いだ裸銅線を端子穴に挿入するか、端子台の下に押し込み、ドライバーで端子のネジを締めて電線を挟んで固定します。追加のプラグイン端子を必要とせず、単線または多線を接続できます。産業用制御盤、モーター、その他の高電流機器への現場設置に適しています。電線を交換するには、ネジを緩めるだけです。メンテナンスとデバッグは非常に便利です。ただし、設置速度はプラグイン端子よりも遅くなります。ネジを締めるときは、力に注意してください。緩すぎると外れる可能性があり、締めすぎると電線またはネジが損傷する可能性があります。振動環境で使用する場合は、ロックワッシャー付きのスタイルの方が信頼性が高くなります。